ハーレーを降りてハーレーに乗る(2)
それは3年前に「CUSTOM」と題されて発表された。1250cc、ロング&ロー、太タイヤ、サイドマフラー、ほとんどスポーツスターSと変わらない。今思えば、この写真に一目惚れだったのだが、そして、2022年発売と言われていたが、半年前倒しになった。
2018に発表された 「CUSTOM」 |
サイドマフラーなので足が届くか心配だった(トライアンフのスクランブラーはシート高の割に両足ぷらん、ぷらんだった)。実車試乗を待つことにした。しかし寒くなり始めても、実車の噂を全く聞かない。
そしてローライダーSの車検が近づいてきた時に、その連絡があった。「車検どうします?え?スポーツスターSですか?ちょうど再来週にデモ車が来るんです。夜なら試乗はダメなんですがまたがれますよ。」話はトントン拍子に決まった。
「黒なら1月納車、白だと春かなぁ」と言われたが、白にした。でも意外と早く連絡が来た。
その前にローライダーSともお別れしないと。獄寒の中、友人を強制参加させてツーリングに。もうノーマルに戻してしまい静かなのだが、友人たちのバイクはドドっドドドっと心地よい。ツインカムエンジンのこの音と振動ともお別れかと思うと悲しくなった。そして「終のバイク(ついのばいく)」を考えるとこのツインカム=ビッグツインには戻らないので、伝統の『ハーレーを降りる』事になるのだなぁとあらためて感慨深いものになった。
そして、納車。雪で1日ずれてしまった。しかーし、驚きばかりだ。まず、軽い!軽すぎる。エンジンをかけるとヒュンヒュンと回る水冷エンジン、一新された電装系。なんどメーターに地図が表示されるwww。まだ日本市場には熟成が必要なかんじだ。ヘッドセットを持っていかなかったのでまだ試していていないが、音楽のコントローラや電話のコントロールができるらしい。6軸IMUによる姿勢制御、VVT(いわゆるVTECだよ)もついている。(IMUやVVTは体感よーわからんがw)
びっくりなのは、メータパネルでカーナビが見れるということ。また、バイクのステータスもスマホで見れる。
地図が逆転しているのは、スマホのGPS設定がOFFになっちゃったから ただ、これがズーム最大。日本の道にはもっとズームが必要 |
メータのカーナビと、スマホと連携する様子
すべてがコンパクトにまとまっている感じ。悪くいうと狭い。ミッドコンにしてしまったせいかもしれないが、足首=膝=腰も狭い感じ。ウィンカーも左側にまとめられてしまったせいか、摘んで方向指示を出す感じ?オートクルーズも小さいスイッチをポチする感じ。グローブが冬用のせいかすべてがちっちゃく操作しずらい。
走行については、普段はレインモードで十分。燃費がいいならこれでいいかな。ロードモードがバランスがよいらしい。通常の加速の際も推進力が制御されているような気がした。スポーツモードはローライダーSをしのぐかもしれない。高速でオンにしてみたが、ずっと加速していく感じだった。こわかったw
5年前に悩んだxDiabelを思い出した。その前に史上したVmaxを思い出した。
youtubeによれば、スポーツモードはアクセルにダイレクトに反応する設定。レインモードは50%。中間のロードモードは、アクセル全開でも徐々に開けていき、MAXで83%らしい。
慣らし中だけど、高めのギアで加速してみた。するとハーレーっぽいドドドドという加速をする。これ以外は2000回転以上のヒュンヒュン回るエンジン。そう、新しいスポーツスターSは、まったく違うメーカーのバイク。あたらしいハーレー社のバイクに乗る感覚なのだ。