Bridge Day〜橋の日〜 東京は運河の街だった

「東京でスエズ運河やパナマ運河のような運河体験ができる」

最初なにを言っているかわからなかったのだが、体験してみてビックリだった。
運河は水位の違う川(や海)と川(や海)をつなぐ。水位の低い方から入り、両側のしきりを閉じて塞ぎ、水を入れる。水位があがって水位の高い側と同じになったら、そちら側のしきりを開く。こうして水位の低い方から水位の高い方へ船が進めるのだ。

前日の夜、いとこから「明日、船乗らね?」と連絡が。ちょうど予定がキャンセルされていたので快諾。
両国の船着き場からの発着なのだが、天気もよかったのでバイクで出撃。バイクくらい停められる所はあるだろうとタカをくくっていたのだが、意外と無かった。最後に「大江戸東京博物館」さんに聞いてみると、停める場所があり無料だという。まぁ、まだ来たことがなかった博物館だったので、見るつもりで停めさせてもらった。

これは専用船
この日は大相撲なんとか場所が開催中。ワケアリ開催中だったので、あまり混んでいなかった。でも、お相撲さんがたくさん普通に歩いて、自分は小さく目立たないなぁと思った次第。

さて、この企画は年2回程度行われているそうだ。20人前後乗りの船6艘で船団をくんで進んで行くのだ。
みえるかな?スカイツリー
まずは隅田川を上ってスカイツリーを見に。正直、上海のほうが見応えあるが、絵になる場所だった。アサヒビールの起因色のビルにスカイツリーが写り込むのだ。地上からも撮れるのだろうか?おもしろい絵だった。

そして、次は「スエズ運河体験」。隅田川を清洲橋まで下り、芭蕉稲荷の角から、小名木川(中川につながっている運河)に入る。三つ目通りを過ぎると赤い水門があり、そこから急に狭くなる。四つ目通りの手前だ。
船がひととおり入ると後ろの門が閉まり、音楽とアナウンスが流れる。そして水位が下がって行く。この日は1.3mも下がるという。たしかにあっという間に下がって行く。
そもそもは、この先の東陽町のあたりは地下水のくみ上げで4mも地盤沈下したところがあるらしい。そのため普通の水位では街が浸水してしまうので、このような水門でエリアの水位をコントロールしているそうだ。
気づくと前方の門が開き、あがったばかりの水門からしたたる水滴をくぐり抜けてその先の運河へ。とおもったらUターン。もういちど水門をくぐって、もとの道にもどった。
映像はその帰りの1.3水位があがるところ。

よく通る「れいがん橋」
永代橋をくぐり、日本橋川へ。この川は実は古く、江戸時代に作られたのでいろんないわくがあるらしい。とても覚えていられなかったが、いろんな建物を眺める事もできる。ただ、非常に残念なのはほとんど川の上に高速道路が通っているためにお日様が見えない。なんとなく暗いどぶ川のようにみえる。匂いとかは臭くないんだけどね。

つづけて、日本橋。日本橋も川面からみるとちゃんと橋なんだね。ほんと高速道路が残念。地下に埋めたいね。(利用者が語る。)
こう見ると「橋」らしい

こう見ると「橋」に見えない

後楽園付近からは神田川に。江戸に追いやられた家康が水にこまって工事をさせた川らしい。聖橋なんかは印象的だった。こんな位置から見上げることなんて、ほんと無いだろうな。
ひじりばし

寝不足で、途中眠くなったが(特に日本橋川ね。高速の下で暗いし、ちょうどよく涼しいし。)、楽しい観光&体験だったなぁ。

そして、どうせなら橋つながりで、東京湾に建築中の超巨大大橋を見に行ってみる事にした。両国から清洲通りを下り、途中迷子になって晴海通り経由で湾岸線に。東に向かって葛西の手前でさらに南下。若洲海浜公園に向かって行くと、超巨大な風力発電の風車が見えてくる。そして、その向こう側に巨大な橋が。

近くで写真をとろうとしても写らなかった。まだオープンしてないし。


長くなったのでサマリ。
東京の町は運河が張り巡らされていて、実は面白い。金色のアサヒビールのビルにスカイツリーが写る場所がある。橋は上流側はひらがな、下流側が漢字で名前が書かれているケースがおおい。東京大江戸博物館のバイク駐車場は無料。東京湾の大橋はまだ開通していない。
てなところで。

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