10 PRINT "Hello BASIC"から四十数年。再びキーボードを叩く理由
こんにちは、元エンジニア?のAshです。
皆さんは、初めてプログラムを動かした瞬間のことを覚えていますか?
私の原点は、学生時代のN88-BASICでした。白黒テレビ画面の黒い背景に白い文字。10 PRINT "HELLO"と打ち込み、RUNと打ち込みリターンを押した時の、あのマシンが自分に応えてくれたような高揚感。
その後、バイトでBASICのセンサー基盤のテストプログラムを書いたり、会社に入り新商品のプロトタイプをC言語で無我夢中で作っていた頃までは、私は間違いなく「作る側」の最前線にいました。
しかし、キャリアを重ねるにつれ、役割は少しずつ変わっていきました。
Java、C++、Python……。新しい言語や技術が次々と現れる中で、いつしか私は自らコードを書くことよりも、仕様を詰めたり、他人が書いたコードをレビューしたりする「読む専門」の役割に収まっていました。
「今の開発手法は、自分が慣れ親しんだCの世界とはずいぶん距離があるな」
そう感じながら、どこかで「作る側」へ戻るきっかけを失っていたのかもしれません。役職がついてお客様様と相対するようになると、元エンジニアと自称するさえ恥ずかしくなってきます。振り返るとほぼパワポ職人な四半世紀でした。
AIという「魔法の杖」との出会い
そんな私を再び突き動かしたのが、昨今のAI開発の進化です。
特に、Cursorや、最近ハマり始めているAntigravityといったツールの登場は、私にとっての「再起動」のきっかけでした。
「もう一度、自分の手でゼロから形にできるかもしれない」
そんな予感が胸をよぎりました。
かつては分厚い仕様書と格闘し、一歩一歩手探りで進めていた開発。しかし今、目の前にあるのは、私の意図を汲み取り、一瞬でコードへと変換してくれるAIという相棒です。
夢は「フルスタックエンジニア(笑)」
今の私の目標は、フルスタックエンジニアになること。
あえて「(笑)」を付けたのは、今の自分がいかに無謀で、かつワクワクする挑戦をしているかを楽しみたいからです。フロントエンドからクラウドの構築まで、かつてなら分担作業だった領域を、AIの力を借りて一人で縦断する。
これは、卑下ではありません。
「自分一人でここまでできてしまうのか!」という、ニヤニヤが止まらない驚きの「(笑)」なのです。
このブログで伝えたいこと
この連載では、ブランクのある元エンジニアが、最新のAIツールを駆使してクラウドサービスを作り上げていく過程をありのままに綴ります。
そして、一番伝えたいのはこれです。
「プログラムは、もう誰にでも作れるものになった」
技術の壁は、AIが壊してくれました。
30年前にN88-BASICで「HELLO」と表示させたあの日の興奮を、もう一度一緒に味わってみませんか?
次回予告
第2回: 「書く」から「対話する」へ。プログラミングの概念が変わった
文法を暗記してカリカリ書く時代は終わりました。次に必要なのは、AIに「何を頼むか」という設計図の描き方です。元エンジニアが感じた、現代プログラミングの「手触り」の変化について語ります。
