一眼レフ番外編〜オリンパス・ペン EE-S よわい50歳超えのフィルムカメラ

そして、オリンパス・ペン EE-S参上!
Olympus PEN EE-S

日本のカメラ史を飾る名機。
どうやら自分よりお兄さん。本当の初代は1962年の登場のようです。これ自身は1960年代後半の様子。’パスペン’自体は「ライカのサブ機」のポジションを狙ったそうで、盛り込んだ機能は良く出来ていたようだ。確かに幼少期に触ったが「僕にも写真が撮れる!」と思ったカメラだった。その後、なんとかフィルムを使ったコダックのポケットカメラを買ってもらうまで、「かしてかして」とシャッターを押させてもらう事となった。

・35mmハーフサイズ フィルムカメラ
・30mm f2.8 Dズイコー レンズ
・シャッタースピードは自動
・焦点距離は3段階マニュアル
・フィルム残数カウンタ装備(今読むと「工夫」なんだなぁと感心する。
・特徴的な露出計がレンズ周りに装備されたデザイン

そんな懐かしいカメラなのだが、同じく父親のタカラバコから出土。

チョット使ってみようと、入っていたフィルムで撮影に出かけた。
(というか、裏蓋を開けたらフィルムが入っていたのだ。)使い切った後、カメラ屋さんで現像してもらったが、ほとんど何も写っていない…というか、フィルムがダメになってしまったようだ。
その場でフィルムを購入。もう12枚撮りフィルムは製造していないそうで、仕方なく24枚を購入。でも48枚撮れるという事で…

撮影は、上野公園の花見にした。
 上野の桜

ファインダーも最近使わないし、ちょうど指がかかる位置に窓があるから気をつけないといけない。そうしていてレンズに指がかかっては本末転倒w そして、こんな風に景色が見える。
ファインダーを覗くとこんな感じ

チョット黄色く見えるのは、レンズの問題?
実際使ってみると、最近のスマホなどで広角レンズ慣れしてしまっているので、まず画角が狭い。こいつは換算で42mm相当。50mmとか35mmのレンズが標準というけれど、現代っ子たちは理解できないと思う。寄れないというより離れないと映らないw。あとから分かったが、接写はピントが辛い。合わない。だって固定だからカメラを前後させて一眼レフでもないカメラでピント合わせるなんて不可能w ふと父が一眼レフで書籍のスクラップを作っていた理由がわかった。
ピントは固定・・・なので合わせづらいw

液晶モニタはもちろんないから、人ごみの中で頭上で撮る際も構図が確認できないし、撮っても確認できないので祈るだけ。枚数も撮りすてるしかない。ここで、ハーフがモノをいう。ハーフサイズカメラバンザイ!
上野公園の人混み

逆光にはメチャ弱い。露出設定以前に、ゴーストが出てしまった。このあたりも最近のカメラやレンズは本当によくできていると感心する。

露出設定もマニュアルに「逆光にはASAを一段絞って」とか、webに「室内はf2.8で」とか書かれているのでいじったのだが、全体的に暗め。また、レンズのせいか、レンズフィルターのせいか、はたまた露出設定のせいか…仕上がりは少しレトロ風になった。

月の松を反対側から

ポートレイトはやさしい感じに

まぁ、そんな風に現代のデジカメと比較すると「違い」に驚き、今の技術をあらためて見直すことばかりなのだが、総じて「カシャ」と撮って「ジージージー」と巻き上げるフィルムカメラの世界は、現像からあがってくるまでのワクワク感も合わせて楽しかった。( ◠‿◠ )
構図ミスがあとからわかるwww
レトロちっくな写真

※写真はL版のプリントに2枚づつプリントしてもらい、スキャナで読取後にデジタル加工で切り離しました。ただし色調補正は(プリント時とスキャン時の自動なものを除き)行っていません。

人気の投稿