分裂と合併とサービス


先日、嬉しい言葉をもらった。自分たちが作ったサービスを「使いやすかった」と言ってもらえた。
このサービスは、自分がサービス開発を担うようになってから、大好きなメンバーたちのアイディアを元に、
大好きなメンバーと作った代物。アメリカ様の製品やドイツ様の製品を売っていたところから始まり、
エンジンはドイツ様製ながら、上物を日本製にした。2番目の作品。

最近、ふと時代の終わりを感じてもいた。
サイボウズLIveも終わりを迎える。あの頃タイミング如何では、サイボウズLiveを超えるサービスになったとおもった頃もあった。
でもその「勝手にライバル」的なサービスも終わりをむかえるのだ。

そもそも自分たちが作ったサービスは、ドイツ様の製品を売るためのものだった。
しかし、そのドイツ様と事実上の喧嘩別れ。製品の取り扱いがなくなった。
結果、別のアメリカ様のエンジンで作り変えたらしいが、どうもいまいちな運命になってしまった。
自分自身も、そのあたりの社内政治(といっても下っ端の)が嫌になり、抜けてしまった。
当時、30年近く一緒に歩んできたドイツ様との決裂は、
ある意味、会社が分裂したようなもの。分裂によって不幸な道を歩んだ製品だった。

その会社とひさぶりに深く接したら、新しい仕組みを作っていた。
サイボウズLiveが終わろうとしているこのタイミングで、似たようなポジショニング。
ちょっと心配。
しかも、手前味噌ではあるが、ドイツ様用に作った製品より癖がある。
たしかに、起源も開発者も皆ちがうのだが、もちっと過去の経験を活かせばいいのにとおもったりする。
これは、合併の弊害なのだろうか。ラインが違うと建設的な意見交換さえされないのだろうか。
まぁ、そもそもサイボウズLiveのようなポジショニングを狙っているかどうかもわからないので、
開発リーダーあたりと話をしてみたいとおもったりもした。

サービスはアイディアだ。
ただ、作られたシステムは、モノであり、いろいろなしがらみに縛られる。

一方、使う人やそれを扱う経営者は、そんなことはどうでもいい。
結果しか見ない。

難しい世界だとおもう。

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